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2016/12/20

◆本日の損益
 ▲162,250円

◆今月の累積損益
 +2,785,520円

2016/12/19

◆本日の損益
 +523,500円

◆今月の累積損益
 +2,947,770円

論文紹介(5)

「Stock Return Predictability in the Post-2008 Era」
(K.Kim, J.Nofsinger, Z.Sun, 2015/8/15)

本論文(というかジャーナル)は、
US市場における投資指標(ファンダメンタルファクター)のリターン予測力を調査したものです。
ファンダメンタルファクターとは企業規模や成長性など、個別銘柄の特性や属性を表すファクターです。
この論文では18のファクターについて、2008年の金融危機を境にそれぞれの持つ予測力がどう変わったのか、
一覧として纏めてあります。

予測力の算出方法ですが、まずファーマ・フレンチモデルにより各銘柄のレジデュアルリターンを算出します。
続いて各ファンダメンタルファクターについてユニバースを10分位し、
最上位の分位(D10)と最下位の分位(D1)のヘッジポートフォリオのリターンを算出します。
最後にこのリターンのt値を計算して予測力の代替とします。
なお、計算期間はマンスリーでポートフォリオウェイトは均等加重としています。

以下が結果となります。

161216-1.png

これを見ると、サイズ、B/P、モメンタムと言ったメジャーなファクターは、
2008年以降にその予測力が極端に劣化していることが分かります。
逆にCPX、RD、ADVなどのマイナーなファクターは予測力を維持しているようです。
このような現象の背景としてQEやTARPなど米国の金融政策の影響ではないかと推測していますが、
実のところはよく分からない、という曖昧な結論となっています。

これらの指標の詳細は、論文中に計算方法が記載されているのでご参考にして下さい。
また、このようなファンダメンタルファクターに基づく中長期のロング・ショートに興味のある方は、
以下の書籍もお勧めしておきます(kindle Unlimited対象です)。

「東大卒医師が教える科学的株投資術」 KAPPA 2006年

2016/12/16

◆本日の損益
 ▲325,250円

◆今月の累積損益
 +2,424,270円

2016/12/15

◆本日の損益
 ▲6,300円

◆今月の累積損益
 +2,749,520円

2016/12/14

◆本日の損益
 +209,600円

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 +2,755,820円

2016/12/13

◆本日の損益
 +715,050円

◆今月の累積損益
 +2,546,220円

2016/12/12

◆本日の損益
 +1,259,500円

◆今月の累積損益
 +1,831,170円

シーズナリティな戦略

株価の変動には季節性があると言われます。
これを超過収益に結び付ける戦略をシーズナリティな戦略と呼びます(いわゆるアノマリです)。

その周期は短いものから長いものまで、幅広く知られています。
ウィークリーでは「曜日効果」、マンスリーでは「月初/月末効果」や「五十日(ごとおび)」、
四半期になると「SQ」や「決算周期」、年次になると「セル・イン・メイ」、
更に長期間では「米大統領選挙周期」などが挙げられます。
また、少しコアな指標としては「月齢」や「太陽の黒点」というものもあります。
では果たしてこれらが実際のトレードに使えるのでしょうか。

今回は「月初/月末効果」について検証を行います。
そもそもこのアノマリの背景にあるのは、機関投資家のポートフォリオリバランスだと言われています。
リバランスが重なる時期には当然出来高が上昇すると考えられますので、
まずは営業日毎に出来高の様子を観察していきます。

<対象銘柄>
 TOPIX500のうち、売買代金上位20銘柄および下位20銘柄
<観察期間>
 2010年1月~2016年11月
<観察方法>
 各銘柄について、その月の各営業日における自身の出来高を母集団としてZスコアを計算します。
 この処理によって、その月の中でどの営業日にどれくらいの超過出来高があったのか、
 月別/銘柄別で同一条件で取り扱うことができるようになります。
 上記のスコアを用いて各営業日の平均を集計します。

以下が結果となります。
縦軸は平均スコアを示しており、0であればその月におけるその銘柄の平均出来高があったことになります。
1であればその月におけるその銘柄の出来高の1標準偏差の超過出来高があったことになります。

161209-1.png

さて、売買代金上位群と下位群を比較すると、それぞれの特徴が読み取れます。
上位群は月末にかけて出来高が低くなる傾向にあり、月初に大きな出来高が発生しています。
つまり、月初に多くの機関投資家がリバランスしていると考えられます。
下位群も月初に大きな出来高が発生していますが、上位群に対して滑らかに低下しています。
これは、小型銘柄は一度に大量にリバランスするとマーケットインパクトの影響で執行コストが嵩むため、
小口注文でのリバランスに時間が掛かっているためと考えられます。


参考までに、ポートフォリオのリバランスは2000年代前半には月初には行われていませんでした。
以下はTOPIX500の売買代金上位について、直近と2000年代前半を比較したものです。
2000年代前半は月初から数えて第4営業日の出来高が最も高いことが分かります。
この理由についてはここでは伏せておきます(知っている方は知っていらっしゃると思います)。

161209-2.png


最後に収益性ですが、出来高と同様に日中リターンのZスコアの営業日別平均値を以下に示します。
特に売買代金下位群できれいな周期性を確認することが出来ます。
日中リターンは月末には上げやすく、月初には下げやすいことが見て取れます。

161209-3.png



では「これが実際の運用に使えるか?」と言われると、利幅が薄くそのままでは使えません。
シーズナリティな戦略とは、単純に日柄に基づいて買ったり売ったりするのではなく、
その背景にある事象を理解しそれを逆手に取るような手法を考えなければなりません。

下記は、あるシーズナリティ戦略の資産曲線です(ブログ閉鎖前に記事にしたことがあります)。
私がこれまでに発見した中で最も強力な特性を持つアノマリであり、
長年に渡ってロバストな特性が見て取れます。

161209-4.png


では「これを運用しているか?」と言われると「実際には運用していない」です。
検証も15年半ばでストップしています。
なぜ運用しないのか?
実際にシーズナリティな戦略を作ったことのある方は何となく理解して頂けると思います。

2016/12/9

◆本日の損益
 +565,500円

◆今月の累積損益
 +571,670円