書評(1)

たまには書評でも。

「馬券裁判」 卍(まんじ) 2015年

有名な本のため、説明は不要かと思います。
著者は07年から09年の間で競馬で総額1億4000万もの利益を得て、
これに対して5億7000万という莫大な課税が発生したことが話題となりました。
この本では、このような巨額の利益を得た手法のさわりが紹介されています。

内容の詳細には触れませんが、簡単に言うと競馬のファクターモデルを組む、というものです。
しかしここで重要なのは、本文中に出てくるように「勝ち馬(着順)を予測しない」ということです。
これを株式投資で言い直すと「リターンを予測しない」となります。
このような考え方は、市場においてマイノリティの立場を取るために非常に重要だと思います。
またファクター検討の過程において「一般の心理を逆手に取る」という記述が出てくるところも、
改めて考えさせられる部分です。

たまには株式投資ではなく別のジャンルに目を向けても新しい発見があるかもしれません。

なお個人的な意見ですが、単行本価格1620円に対して若干内容が物足りないような気がします。
この本はKindle Unlimitedの対象となっていますので、そちらで読むことをお勧めします。